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== 猫種の紹介 ==
 
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==== マンチカンの起源、歴史 ====
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マンチカンの歴史は1983年にアメリカで発見された足の短い猫がルーツとされます。それ以前にも足の短い猫の報告はありましたが、なかなか種として定着しませんでした。
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アメリカで発見された猫から産まれた子猫をかけあわせて、育種(新しい猫種を作ること)が始まりました。
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==== 名前の由来 ====
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また、マンチカンの名前は、「オズの魔法使い」の小人(マンチキン)から取られているそうです。
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==== マンチカンの性格 ====
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マンチカンは好奇心旺盛な性格です。社交性もあるので、他の猫と多頭飼育が可能です。
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甘えん坊で賢いのでしつけもしやすいです猫種です。オスのほうが甘えん坊な子が多いです。明るい性格のマンチカンですが、大きな声や物音には敏感です。
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==== マンチカンの特徴 ====
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猫界のダックスフントと呼ばれるほどの「胴長短足」は、マンチカン最大の特徴です。
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マンチカン、大人になったときの大きさや体重
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マンチカンはセミコビー・タイプと呼ばれる体型の猫です。
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== マンチカンの大きさ ==
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マンチカンは大人の猫で体長が約60cm程になります。
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ただ、脚長のマンチカンは大きくなりやすいため、もう少し大きくなります。
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==== セミコビータイプの猫 ====
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* 全体的にがっしりとしている
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* 骨格が太く短い
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* 頭が丸い
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* コビータイプよりも四肢がやや長い
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==== マンチカンの平均体重 ====
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マンチカンはオスの方が少し大きめです。
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オスの体重は約4kgで、メスの体は約3kgです。
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== マンチカンの4つのタイプ ==
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マンチカンにはスタンダードを含めて4つのタイプが存在します。
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==== 純血種 ====
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突然変異で発見された純血種は、短い手足と、体長よりやや短めのシッポが特徴です。小型のセミコビーです。さまざまな猫と交配されてきた歴史があるため、外見や毛色も多種多様です。
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==== メヌエット ====
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ミヌエットとも呼ばれるメヌエットは、マンチカンに「ヒマラヤン」「ペルシャ猫」「エキゾチックショートヘア」などをかけあわせて作られました。警戒心が薄く、甘えん坊で人なつこい性格です。ゴージャスな被毛が魅力的ですよ。
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==== キンカロー ====
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キンカローは、マンチカンに「アメリカンカール」をかけあわせて作られました。名前の由来は、キンキー(縮れた)とローレッグス(短足)という単語からです。カールした耳が愛らしく、性格は陽気で遊び好きです。
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==== スクークム ====
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スクークムは、マンチカンに「ラパーム」をかけあわせて作られました。ラパームから受け継いだカーリーヘアーが特徴的で、ヒゲやまゆ毛もカールしてます。愛情深く、社交的な性格です。
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== マンチカンは足の長さで分類 ==
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マンチカンの足の長さは3タイプありますが、足の長さで運動能力が劣ることはありません。
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==== スタンダード(足長) ====
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スタンダードは3タイプの中で一番長い足で、成猫で10㎝ほどの長さになります。
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==== スーパーショート(中足) ====
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スーパーショートはスタンダードとラグハガーの中間の足の長さになります。
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ラグハガーは3タイプの中で最も短い足になりますよ。敷物(ラグ)にお腹がつくほど(ハグするほど)の足の短さです。
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== マンチカンの4匹の仲間とミックス ==
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マンチカンには他の猫種との交配によって誕生した代表的な猫種が4匹います。
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マンチカンの4匹の仲間
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* キンカロー
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* ミヌエット
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* ラムキン
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* バンビーノ
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これらの4匹は「短い脚」が可愛い点でマンチカンと似ていますが、それぞれ個性的な性格や特徴をしています。
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マンチカンには他の猫種との交配によって誕生した代表的な猫種が4匹います。アメリカンカールとの交配で産まれた「キンカロー」、ペルシャ・ヒマラヤン・エキゾチックなどと交配された「ミヌエット」、セルカーレックスとの交配で産まれた「ラムキン」、スフィンクスと組み合わせた「バンビーノ」です。
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4猫種ともマンチカンの「短い足」を受け継いでいますが、それぞれ個性的な性格や特徴をしています。
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== マンチカンの被毛の特徴 ==
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マンチカンには長毛種と短毛種の2タイプがあります。長毛種の被毛は密度が高く、シルクのような艶がありますね。短毛種の被毛も密度が高く、短毛種にしてはやや長めとなっています。
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マンチカンはオーバーコートとアンダーコートで覆われた、ダブルコートです。
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==== 被毛のお手入れ ====
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マンチカンの被毛は抜け毛が多く、お手入れがやや大変です。
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シルクのような被毛と健康を維持するためにお手入れは欠かせませんので、お手入れをしてあげましょう。
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長毛種は1日2回・短毛種は1日1回、ブラッシングとコーミングを行います。目の粗いブラシでブラッシングをして皮膚に刺激を与えて血行を良くします。
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== マンチカンの平均寿命 ==
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平均寿命は11~13年ほどで、他の猫種と比べてやや短めです。なかには15年以上も長生きする子もいます。
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日頃のコミュニケーションやケアが長生きのためにも必要です。
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== マンチカンがかかりやすい病気 ==
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マンチカンはさまざまな猫種とかけあわせているので、遺伝的にかかりやすい病気はありませんよ。ただ、手足の短い体の構造上、肥満になるとヘルニアにかかりやすいですね。肥満は糖尿病の原因にもなるので注意が必要です。
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被毛の手入れをしないと、猫自身が毛づくろいをして大量の毛を飲みこんでしまい、胃の中で大量にからまり「毛球症」になってしまいますよ。
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肥満に注意
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マンチカンは体質上、太りやすくなっています。

2020年2月18日 (火) 11:25時点における最新版

猫種の紹介

マンチカンの起源、歴史

マンチカンの歴史は1983年にアメリカで発見された足の短い猫がルーツとされます。それ以前にも足の短い猫の報告はありましたが、なかなか種として定着しませんでした。 アメリカで発見された猫から産まれた子猫をかけあわせて、育種(新しい猫種を作ること)が始まりました。  

名前の由来

また、マンチカンの名前は、「オズの魔法使い」の小人(マンチキン)から取られているそうです。  

マンチカンの性格

マンチカンは好奇心旺盛な性格です。社交性もあるので、他の猫と多頭飼育が可能です。 甘えん坊で賢いのでしつけもしやすいです猫種です。オスのほうが甘えん坊な子が多いです。明るい性格のマンチカンですが、大きな声や物音には敏感です。


マンチカンの特徴

猫界のダックスフントと呼ばれるほどの「胴長短足」は、マンチカン最大の特徴です。

マンチカン、大人になったときの大きさや体重 マンチカンはセミコビー・タイプと呼ばれる体型の猫です。

 

 

マンチカンの大きさ

マンチカンは大人の猫で体長が約60cm程になります。 ただ、脚長のマンチカンは大きくなりやすいため、もう少し大きくなります。

セミコビータイプの猫

  • 全体的にがっしりとしている
  • 骨格が太く短い
  • 頭が丸い
  • コビータイプよりも四肢がやや長い

 

マンチカンの平均体重

マンチカンはオスの方が少し大きめです。 オスの体重は約4kgで、メスの体は約3kgです。

マンチカンの4つのタイプ

マンチカンにはスタンダードを含めて4つのタイプが存在します。

純血種

突然変異で発見された純血種は、短い手足と、体長よりやや短めのシッポが特徴です。小型のセミコビーです。さまざまな猫と交配されてきた歴史があるため、外見や毛色も多種多様です。  

メヌエット

ミヌエットとも呼ばれるメヌエットは、マンチカンに「ヒマラヤン」「ペルシャ猫」「エキゾチックショートヘア」などをかけあわせて作られました。警戒心が薄く、甘えん坊で人なつこい性格です。ゴージャスな被毛が魅力的ですよ。  

キンカロー

キンカローは、マンチカンに「アメリカンカール」をかけあわせて作られました。名前の由来は、キンキー(縮れた)とローレッグス(短足)という単語からです。カールした耳が愛らしく、性格は陽気で遊び好きです。  

スクークム

スクークムは、マンチカンに「ラパーム」をかけあわせて作られました。ラパームから受け継いだカーリーヘアーが特徴的で、ヒゲやまゆ毛もカールしてます。愛情深く、社交的な性格です。  

マンチカンは足の長さで分類

マンチカンの足の長さは3タイプありますが、足の長さで運動能力が劣ることはありません。

スタンダード(足長)

スタンダードは3タイプの中で一番長い足で、成猫で10㎝ほどの長さになります。  

スーパーショート(中足)

スーパーショートはスタンダードとラグハガーの中間の足の長さになります。  

ラグハガー(短足)

ラグハガーは3タイプの中で最も短い足になりますよ。敷物(ラグ)にお腹がつくほど(ハグするほど)の足の短さです。  

マンチカンの4匹の仲間とミックス

マンチカンには他の猫種との交配によって誕生した代表的な猫種が4匹います。 マンチカンの4匹の仲間

  • キンカロー
  • ミヌエット
  • ラムキン
  • バンビーノ

これらの4匹は「短い脚」が可愛い点でマンチカンと似ていますが、それぞれ個性的な性格や特徴をしています。 マンチカンには他の猫種との交配によって誕生した代表的な猫種が4匹います。アメリカンカールとの交配で産まれた「キンカロー」、ペルシャ・ヒマラヤン・エキゾチックなどと交配された「ミヌエット」、セルカーレックスとの交配で産まれた「ラムキン」、スフィンクスと組み合わせた「バンビーノ」です。 4猫種ともマンチカンの「短い足」を受け継いでいますが、それぞれ個性的な性格や特徴をしています。    

マンチカンの被毛の特徴

マンチカンには長毛種と短毛種の2タイプがあります。長毛種の被毛は密度が高く、シルクのような艶がありますね。短毛種の被毛も密度が高く、短毛種にしてはやや長めとなっています。 マンチカンはオーバーコートとアンダーコートで覆われた、ダブルコートです。

被毛のお手入れ

マンチカンの被毛は抜け毛が多く、お手入れがやや大変です。 シルクのような被毛と健康を維持するためにお手入れは欠かせませんので、お手入れをしてあげましょう。

長毛種は1日2回・短毛種は1日1回、ブラッシングとコーミングを行います。目の粗いブラシでブラッシングをして皮膚に刺激を与えて血行を良くします。

 

マンチカンの平均寿命

平均寿命は11~13年ほどで、他の猫種と比べてやや短めです。なかには15年以上も長生きする子もいます。 日頃のコミュニケーションやケアが長生きのためにも必要です。

マンチカンがかかりやすい病気

マンチカンはさまざまな猫種とかけあわせているので、遺伝的にかかりやすい病気はありませんよ。ただ、手足の短い体の構造上、肥満になるとヘルニアにかかりやすいですね。肥満は糖尿病の原因にもなるので注意が必要です。 被毛の手入れをしないと、猫自身が毛づくろいをして大量の毛を飲みこんでしまい、胃の中で大量にからまり「毛球症」になってしまいますよ。 肥満に注意 マンチカンは体質上、太りやすくなっています。